「奥様は魔女」と思い出の「お洋服」

2008年7月27日 14:58

さんには心に残っている服ってありませんか?
女優さんが着ていた服、記念日に買ってもらった服、手作りの服・・・。

 

最近、身の回りに1960~70年代の「匂い」が感じられ、ふと思い出したことがあります。

 

あの頃、アメリカのホームドラマがテレビでたくさん放映されていましたが、その中で忘れられない番組が「奥様は魔女」(1964~72年)です。
主人公は、とてもチャーミングな魔女サマンサ(そしてダーリン)。
彼女を取り巻く人間模様が、ユーモアと夢にあふれたホームドラマで描かれており、多くの人の心を掴んだことは、その長期にわたる放映期間からもうかがえます。    
サマンサが住む大きな家に備えられていた広いアイランドキッチン、長いダイニングテーブル、私の生活の中では見られなかったそれらのインテリアの数々に「うちとは全然ちがうわ~」と、我が家の丸い茶舞台を見てため息が出たものです。
憬れはそれだけではありません、サマンサが着ていた「お洋服」(※あえて「お洋服」と言いたい)を私は、楽しみにしていました。
たとえば、サイケデリックなプリント柄のサックドレス、体のラインをゆるやかに出したスーツ、ショートボレロと同素材のアンサンブルなど、小柄でスリムなサマンサはいつも素敵に着こなし、そのつどアレンジされたセミロングのヘアスタイルもまた素敵!さまざまなコーディネイトを見せてくれるサマンサにわくわくしました。

 

 

1960年代のアイテムは「おしゃれ」という単語が似合いますね。ミニを基調とした活動的なスタイル、カラフルな色使いでありながら、どこか品の良さを漂わせているコンサバファッションを今でも参考にしている女性は多いのではないでしょうか?

 

 

私の幼い記憶の中には常に「お洋服」に対してのさまざまな憧れがあったと思うのです。若い頃の母は、細身の服を着ていました。その中でもシンプルな薄水色のツーピースはとても印象に残っています。
それは、姉と私に同じ生地でお揃いのワンピースを母が縫ってくれた、私たち三人のお揃いの「お出かけ服」だったからです。
私はそのワンピースを、今で言う「超!」がつくくらい気に入っていて、ずいぶんと丈が短くなるまで着ていました。
私が「洋服屋さん」という職業に憧れを持ったのはこうした母の影響もあるのかなぁ?と思います。
女の子にとってお洋服は「しあわせな気持ちになるアイテム」のなのです。そんな私がデザイナーという仕事を選んだのは当然の成り行きだったのかもしれません。

 

現在の日本社会はすっかり欧米化がすすみ、学生達があの頃の私のようにアメリカの生活に改めて憬れることは少ないかもしれません。それでも、あのサマンサのファッションは彼らの目にも新鮮に映るのではないでしょうか。
ファッションは繰り返されると言います。「お洋服」って、いつの時代にも憬れや思い出をつくるものだという気がします。あの頃のように心をわくわくさせたファッションが、またデザイナーの手によって新たな装いとなり街を彩るのでしょう。

 

デザイナーという職業は本当に夢のある仕事です。

 

ひとこと

「タンスの中から…」
先日、タンスの中を片づけていたら昔の母のワンピースが出てきました。
ものすごい柄のプリントです。まさに60年代のモチーフだ!
この服は記憶にないなぁと思いながら興味津々で着てみると「き、きついぃ~」
えっ!今の体型からは想像もできないほど母は細身であったことを知りました。
母に似ている私は焦りました・・・。     (ファッションデザイン科担任 A恵)